解決事例107 女性(52歳)・後遺障害等級認定なし:人損は自賠責に請求し、物損と過失割合は相手代理人弁護士と協議し和解した事例
No.107
依頼者:女性(52歳)等 級:なし
傷病名:胸部打撲傷、頚椎捻挫
職業:会社員(公務員)
【事故態様】自動車VS自動車
依頼者は自動車を運転し、信号のある交差点で右折青矢印で右折しようとしたところ、正面から直進車が走行してきて出会い頭衝突しました。依頼者にとっては間違いなく自らの進行方向が青矢印であるとの認識・主張でしたが、事故の相手は、自らの進行方向の信号がまだ青信号であったと主張しており、双方の主張に大きな食い違いがありました。事故で双方の自動車は大きく破損しましたが、不幸中の幸いで、互いに怪我は大したことありませんでした。過失割合(主には信号の色の食い違い)に関して争いがあったために、事故の相手が弁護士を介入させてきました。事故当初には事故の責任はお互い様であるというような雰囲気になっていたところ、その話が変わってきたことを受けて、どのようにこちらも対応すべきか不安になり、当事務所にご相談いただきました。また、過失割合に争いがあり、治療費も自ら出していたところ、この治療費の負担は自分でしなければならないものなのか、どこかに請求することはできないのかという疑問点もお持ちだったことが当事務所にお越しいただくきっかけの一つになったといえます。
【交渉過程】
幸いにもお怪我はそれほど重くなかったですが、それでも治療費はかかっており、仕事も少し休まれていたことから、いわゆる人損を被っておられました。人損の回収先としては相手方本人が原則ですが、過失割合に争いがあったため任意での支払を受けられるか微妙ではありました。そこで、相手の加入する自賠責保険に対して被害者請求を行い、最低限のものではありますが治療費や慰謝料、休業損害を回収することができました。また、物損については、過失割合が決まらないとなかなか話が進まないという状況にありましたが、早期解決を見据えて過失割合については厳密に決めきらないという形で示談をして、物損については互いが自ら負担するという形を取ることになりました。
↓
交渉の結果…
最終的に人損は自賠責に請求し、物損と過失割合は相手代理人弁護士と協議し和解することができました!!!
■今回の解決のポイント■
事件の解決とは、訴訟をして勝訴判決を得るとか、相手からとにかく多額の賠償金を勝ち取ることだけではありません。弁護士が依頼者の代理をさせていただく際にも、示談や和解という形で紛争に決着を付けることは多くあります。今回の事案でも、当事者双方が相手に請求する損害賠償の金額はいずれも大きい金額ではなく、過失割合に白黒を付けるべく裁判を起こすことで得られるものは、これにより失われる時間や労力に比べるとそれほど実のあるものといえませんでした。このような場合でも、弁護士が間に入ることで、法律にも照らした妥当な落としどころを探してそれにたどり着くことができ、結局は、依頼者の新たな生活スタートの後押しをすることができると考えます。(今回の事案は事故そのものは大きいものでしたが)そうでなかったとしても、また請求することができる金額に限りがあるとしても、紛争を何とか良い方向で解決したいと考えられた方におかれましては、ぜひ一度当事務所までご連絡いただければと思います。
※過失割合について・・・
当事者双方に過失のある事故の場合、過去の裁判例を基準として話し合い、過失割合を決定します。
当事務所の解決事例
当事務所が交通事故の対応で選ばれる理由
- 事故直後から相談をお受けし、ご相談を解消いたします。
- 適正な後遺障害認定を獲得します。
- 費用・処理方針を説明した上で、早期解決を目指します。
- 相談者様の要望を第一に、適正な損害賠償金の獲得を目指します。
- 専門家集団によるバックアップで相談者様をトータルサポートします。
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